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グラナダ戦で見せた一瞬の閃き アウトサイドパスでベンゼマの先制弾を演出

 レアル・マドリードは現地時間5日、本拠地サンチャゴ・ベルナベウでリーガ・エスパニョーラ第8節グラナダ戦に臨み、4-2と快勝した。この試合ではベルギー代表MFエデン・アザールの移籍後初ゴールコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの復帰後初ゴールが生まれるなど、レアル攻撃陣にとっては最高の展開となったが、試合開始直後にチームに勢いをもたらしたウェールズ代表FWギャレス・ベイル芸術的アシストに、称賛の声が上がっている。

 7月に30歳となって在籍7シーズン目を迎えたベイルだが、今夏ジネディーヌ・ジダン監督の“構想外”になったと報じられ、一時は中国1部の江蘇蘇寧や古巣トットナムなどへの移籍報道が過熱していた。プレシーズンマッチでもメンバー外の状況が続き、放出は確実と見られていたが、その高額年俸などがネックとなり買い手は見つからず、最終的に残留となった。

 だが、シーズンが開幕すると状況は一変する。攻撃陣に怪我人が続出したことで出場機会をつかむと、第3節ビジャレアル戦(2-2)ではチームを救う2ゴール。波に乗りきれない“白い巨人”で、その存在感を再び高めていた。

 そして迎えた今節、スタメンで右ウイングに入ると前半2分にいきなり輝きを放つ。自陣からのカウンターの場面、敵陣右サイドタッチライン際でスペイン代表DFアルバロ・オドリオソラからパスを受けたベイルは、フリーでドリブルを開始。左足で細かくボールタッチしながら対峙した相手DFとの間合いをはかって前進すると、グラナダ最終ラインに生まれたわずかなスペースを見逃さなかった。左足アウトサイド美しいカーブを描くグラウンダーパスを、相手4人を越えてファーサイドの元フランス代表FWカリム・ベンゼマの足もとに通す。今季絶好調のストライカーは、このパーフェクトなお膳立てを左足で難なく合わせ、レアルに先制点をもたらした。

 英メディアスポーツバイブル」は、相手4人を無力化したベイル芸術的なパスを「並外れた“バナナアシスト”」と表現。「ギャレス・ベイルカリム・ベンゼマのグラナダ戦の先制ゴールを、卓越したアウトサイドアシストで演出した」と伝えた。また、オランダサッカー専門サイト「VoetbalPrimeur」も「ギャレス・ベイルの驚異的なパス」と報じるなど、レフティーの瞬間的な閃きに各国メディアが脱帽している。

 2位グラナダとの首位決戦に快勝し、首位キープに成功したレアル。昨季の屈辱的な無冠からの逆襲を目指す今シーズン、復活を遂げたベイルがキーマンの1人になるかもしれない。(Football ZONE web編集部)

アウトサイドパスでベンゼマの先制弾を演出したベイル【写真:Getty Images】


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