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ラ・リーガ期待の新星シリーズでは、スペインの地で輝きを放とうとしている若手プレーヤーをご紹介していく。第5弾は、今夏の移籍市場でレアル・マドリードに加入した久保建英

シーズンレンタル先のマヨルカでプレーし、途中出場がメインではあるが、スペイン1部で確実に出場機会を得ている日本が世界に誇る成長株だ。


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確かなクオリティ

今月上旬に行われたバレンシア戦でラ・リーガデビューを果たした久保。18歳の同選手は0-2とチームが劣勢な中でも、プレーの節々に確かなクオリティを垣間見せた。

技術的に優れた攻撃的MFの久保は、クリエイティブなプレーを得意としている。また、日本代表の試合でも垣間見えたが、守備での献身さも少しづつ身に着けている。今シーズンから1部に復帰したマジョルカで、重要な役割を担う選手になることを期待されている。


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バルサのカンテラ出身

2001年6月に誕生した久保は10歳の時に、世界で最も有名なアカデミーの1つであるバルセロナの下部組織(カンテラ)に入団した。スペインサッカーにしっかりと適応し、スペイン語も習得。2015年3月に帰国するまで、スペインプレーし続けた。

帰国後も久保の成長は止まらず、FC東京のU23チームでは15歳5ヵ月の若さで最年少プロデビューセレッソ大阪戦でゴールを挙げ、最年少ゴール記録も塗り替えている。

また、今年6月に行われたエルサルバドル代表戦で日本代表デビューも飾っている。史上2番目の若さでのデビューとなった。招待国となったコパ・アメリカにも出場し、その後の親善試合にも出場。メディアの過剰と言ってもいいほどの注目というプレッシャーの中でも、自身のスタイルを崩さずに才能の片鱗を見せている。



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国内1部にレンタルという評価

今夏の移籍市場でレアル・マドリードに移籍した久保。スペイン3部を戦うレアル・マドリード・カスティージャに所属し、トップチームとともに練習を行っていく予定だった。しかし、シーズンが始まる少し前に、マヨルカにレンタルで移籍することが決まった。

この決定に落胆したファンは少なくないかもしれない。ただ、クラブが久保をスペイン1部で戦うクラブレンタルで移籍させたのは、同選手への期待の表れでもある。国外でも国内の2部リーグでもなく、国内の1部リーグ。この移籍が意味するのは、マドリードが将来的に久保を自チームプレーさせたいということだ。


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東京五輪でも大注目

ビセンテ・モリノ・ペレス監督が率いる、非常に組織されたマヨルカはエイバルに2-1で勝利し、スペイン1部への復帰を勝利で祝うことができた。その後はレアルソシエダ、バレンシアに連敗を喫し、厳しい立場にあるものの、久保は大久保嘉人、家長昭博に次いで、マヨルカの史上3人目となる日本人選手としてデビューしている。

来年の夏には東京でオリンピックが開催される。このままいけば、久保は日本代表としてオリンピックを戦うことになるだろう。長期的には、マドリードに復帰してそこで選手としての真価が問われることになるだろう。

ただ、今はマヨルカでのシーズンに集中するときだ。クラブの1部残留にどれだけ貢献できるかで、久保への評価も大きく変わってくるだろう。マヨルカでの今シーズンは久保にとって大きな1年であり、ファンにとっても注目の1年だ。


 



(出典 news.nicovideo.jp)