強豪インテル在籍のFWイカルディ、ユベントス移籍の道が閉ざされて立場悪化
イタリア・セリエAの強豪インテルで“構想外”がアナウンスされている前主将のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディは、移籍市場の最終日を前に完全に窮地へ陥った。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などが報じている。
イカルディは昨季中に契約延長を巡りクラブと対立。当時のルチアーノ・スパレッティ監督には主将の座をはく奪され、さらに代理人であり妻のワンダ・ナラ氏がSNSでクラブ批判を展開したことで騒動が悪化。昨季中にインテルにやってきたジュゼッペ・マロッタCEOと、新シーズンから指揮を執っているアントニオ・コンテ監督が双方とも公式に、「イカルディはプロジェクトから外れている」というアナウンスをするに至った。
今夏の移籍市場でインテルはイカルディを売却することが既定路線だったが、選手サイドの「国内移籍を希望する」という条件がネックになった。一説にはワンダ・ナラ氏がミラノから離れたくないことがその主張の原因ともされた。
イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、イカルディが「ローマ、ナポリ、モナコのオファーを断った」として、クラブ間交渉以前の問題で終わったこともレポートしている。
そうしたなかでガゼッタ紙は、「マロッタは最終日(9月2日)のパリ・サンジェルマンに望みをかけている。イカルディが希望するユベントスは、インテルが希望するパウロ・ディバラを売らない。マロッタはディバラなしでイカルディは売らない」と言及。イカルディの第一希望とされるイタリア王者ユベントス行きの道は閉ざされたと見ているようだ。
最後の望みを託すPSGは…“追い風”と“逆風”の両方が吹き荒れる
元より、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は、インテルがベルギー代表FWロメル・ルカクを獲得した時点で「ルカクと補完的な関係を築けるディバラは、クラブ戦略的な理由でインテルには売らない」という方針を固めたとレポートされていた。
最後の望みを託すPSGは、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニとフランス代表FWキリアン・ムバッペが相次いで負傷離脱するという“追い風”はあるものの、現地メディアではブラジル代表FWネイマールが残留を決断したという“逆風”もある。
ミラノでの生活を望むワンダ・ナラ氏にとって、花の都パリは悪い選択肢ではないように思えるが、そもそもPSGからのオファーは届くのか。イカルディにとって冬の移籍市場まで完全な“飼い殺し”の憂き目に遭うまでのカウントダウンは、間もなくゼロになろうとしている。(Football ZONE web編集部)
(出典 news.nicovideo.jp)
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