no title

トットナム戦でジェズスが決勝ゴールを記録したかに思われたがノーゴール判定でドロー

 マンチェスター・シティは現地時間17日に行われたプレミアリーグ第2節でトットナムに2-2で引き分けた。試合終了間際にブラジル代表FWガブリエル・ジェズスが決勝弾を挙げたかに思われたが、VAR(ビデオアシスタント・レフェリー)によりノーゴール判定となってのドロー決着。昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦のデジャブを見ているかのような判定に、ジョゼップ・グアルディオラ監督も思わず苦言を呈している。英紙「ガーディアン」が伝えた。

 昨季CL準決勝の第2戦でトットナムとのアウェー戦に臨んだシティ。序盤から点の取り合いの末に2戦合計スコア4-4と並んだシティは後半アディショナルタイムゴール前でパスを受けたイングランド代表MFラヒーム・スターリングネットを揺らし決勝点を奪ったかに見えた。しかし、VAR判定の結果、アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロオフサイドにより取り消しに。試合はそのままタイムアップを迎え、アウェーゴールの差でシティは敗退を喫した。

 そして、今季2戦目のトットナム戦でまたしてもVARに勝利を阻まれた。2-2で迎えた後半アディショナルタイム、ジェズスが決定的なシュートを決めたかと思われたが、VAR判定によりフランス代表DFアイメリク・ラポルテハンドを取られ、ノーゴールとなってしまったのだ。

 これにはグアルディオラ監督も、「昨季はオフサイドで、今回はハンド。もしあれがハンドならハンドだし、その判定に対して私はどうすることも、何を言うこともできない。だが、もう少し一貫性を持つべきだろう。あれがアイメリク・ラポルテハンドなら、なぜ昨季のフェルナンド・ジョレンテはハンドじゃなかったんだ?」と、不満を露わにした。

「ロドリゴがエリア内でラメラにファウルを受けた時も、我々がPKを得るべきだった」

 無念の敗退を喫した昨季CL準決勝の第2戦で、後半28分に決めたトットナムの元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテのゴールハンドではないかと物議を醸していた。ただ、この時はVAR判定によりハンドを取られず、ゴールが認められていた。

 さらにグアルディオラ監督は、UEFAスーパーカップリバプールチェルシー戦にも言及。「ミッドウィークリバプールチェルシーが戦った時も、ボールアンドレアス・クリステンセンの腕に当たったがPKは取られなかった」と述べ、「それにロドリゴがエリア内でエリック・ラメラにファウルを受けた時も、我々がPKを得るべきだったと思った。VARの人々はあの瞬間、コーヒーでも飲んでいたに違いない」と批判している。

 プレミアリーグでは今季から正式導入されたVAR。シティはウェストハムとのプレミア開幕戦で5-0と大勝を収めたものの、ここでも得点がオフサイドの判定となった場面があり、グアルディオラ監督は試合後に「私の唯一の願いはVARがミスを犯さないことだけだ。VARがミスを犯し、それが頻繁に起きてしまうことが気がかりで、レフェリーが判定を下すにはより良いことだが、我々は常に受け入れなければならない」と話していた。

 すでにワールドカップなどの国際大会ではVARはお馴染みとなっているなか、いまだに賛否両論の議論は絶えない。激しい肉弾戦が繰り広げられるプレミアリーグでは、VARが介入してくるシーンを目にすることが多くなりそうだ。(Football ZONE web編集部)

マンチェスター・シティのグアルディオラ監督【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)