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アザールやヨビッチ、メンディ、ミリトンと大型補強を敢行もプレシーズンは大苦戦

 リーガの覇権奪還を狙うレアル・マドリードは、今夏の移籍市場で3億ユーロ(約363億円)もの補強費を投じてチームを再編している。しかし、現地時間26日に行われたインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)のアトレチコ・マドリード戦では3-7と大敗を喫するなど、開幕に向けて不安を残している。スペイン紙「AS」は、「ポジティブな補強はロドリゴと久保だけ」とレアルの補強策に苦言を呈している。

 レアルは今夏、悲願のターゲットだったベルギー代表MFエデン・アザールを獲得。さらに昨季フランクフルトブンデスリーガ17得点を挙げたセルビア代表FWルカ・ヨビッチリヨンからフランス代表DFフェルランド・メンディといった即戦力を補強した。ブラジル人のDFエデル・ミリトンとFWロドリゴや、日本代表MF久保建英といった将来性豊かな若手選手にも投資して、チームの強化を図っている。

 しかし、ここまでプレシーズンマッチの内容は不安を残すものとなっている。ICCではバイエルンに1-3で敗戦し、PK戦で勝利したアーセナル戦(2-2/3PK2)にしても、守備陣の不安定さが見て取れた。アトレチコとの“ダービー”となった26日の試合は、大量7失点を喫する屈辱の結果となった。

「AS」紙はこうしたレアルの現状について、「ぎくしゃくとした変革」と表現して伝えている。アザールが新たにスタメンに加わる変化はあったが、現時点では大きな影響を及ぼしたとは言えず、メンディとヨビッチも2人合わせて1億800万ユーロ(約130億円)の価値に見合うほどの活躍はない。新戦力に関しては「純粋にポジティブな契約は、ロドリゴ・ゴエスとタケフサ・クボの18歳2人だけ」と厳しい指摘がなされている。

 久保がレアルでも高い評価を受けているのは日本サッカーにとっては明るい話題とはいえ、レアルにとっては楽観視できる状況ではないだろう。主力選手のスペイン代表MFマルコ・アセンシオが左膝前十字靭帯及び外側半月板損傷のアクシデントにも見舞われており、チームには不穏な空気が漂っているようだ。(Football ZONE web編集部)

今夏大型補強を敢行も、プレシーズンは苦戦を強いられたレアル【写真:AP】


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