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バルサ復帰が取り沙汰されるネイマール “MSNトリオ”復活なら採用システムは?

 ブラジル代表FWネイマールは、2017年夏に史上最高額でバルセロナからパリ・サンジェルマンPSG)に移籍を果たした。しかしここ最近は、バルセロナが同選手の買い戻しに動いているとの報道が多く取り上げられている。この移籍騒動がどんな結末を迎えるのかは定かでないが、英衛星放送「スカイスポーツ」はネイマールが復帰した場合、先頃にアトレチコ・マドリードからフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンも加えたバルセロナが、どのような布陣を選択するのか予想している。

 ネイマールがもし復帰すれば、真っ先にスタメン入りするだろう。そしてバルセロナは、ベンチウォーマーのために1億800万ポンド(約145億円)を費やしてグリーズマンを獲得したわけではない。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシウルグアイ代表FWルイス・スアレスネイマールグリーズマンの4選手をフィットさせることが重要であり、エルネスト・バルベルデ監督の手腕が問われる。

 ネイマールPSGに移籍する前のバルセロナは4-3-3のフォーメーションを組み、中盤にはクロアチア代表MFイバン・ラキティッチ、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現・ヴィッセル神戸)を主に起用。そして3トップにはメッシスアレスネイマールの“MSNトリオ”を置き、メッシが右、スアレスが中央、ネイマールが左にポジションをとっていた。

 ネイマールのいない昨季も、バルベルデ監督は概ね同じ布陣を用い、ネイマールの代わりにブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョフランス代表FWウスマン・デンベレイニエスタの代わりにブラジル代表MFアルトゥールかチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルを起用していた。しかしここにグリーズマンとネイマールを加えるとなれば、このフォーメーションでは難しいだろう。

 バルベルデ監督は果たして、どのシステムを選択することになるのだろうか。

4人を“共存”させるための新システムは4-2-3-1?

 その解決策の一つに挙げられるのが、近年主流となっていた4-3-3ではなく、4-2-3-1を採用する案だ。2ボランチはブスケッツと、新加入のオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが候補となる。するとグリーズマン、メッシネイマールスアレスの4人を前線で起用することが可能になる。

 グリーズマンはアトレチコでは中央でプレーしてきたが、右ウイングでも十分にプレー可能だ。メッシはすでにキャリア序盤よりもポジションを下げてプレーすることに熟達しているので、トップ下でアシスト役としても貢献できるし、ネイマールは以前と同じ左サイドなので、このシステムで問題が起きることはないだろう。

 ただ、これが本当に機能するのか、実戦で上手くいくのかには疑問符が付く。なぜなら、メッシスアレスネイマールグリーズマンの4人は、合計するとキャリアで1400ゴールを記録してきたスター選手たち。全員がそれぞれのやり方でプレーしても、相手DFにとっては悪夢のような存在だが、残念ながら誰も守備に優れている選手とは言えない。

 たとえバルベルデ監督が、4人に守備面でのハードワークを求めても、この布陣ならボランチのブスケッツとデ・ヨングには、攻守において膨大な量の仕事をさせることになる。サイドバックには守備に専念してもらい、攻撃を抑制させることになるになるだろう。スペイン代表DFジョルディ・アルバは、オーバーラップからの攻撃参加を得意としているが、前線には完全なストライカーが4人もいるため、攻撃参加する必要性がなくなってくる。つまり、このシステムだと前線の4人と、ボランチ以降の6人との間にギャップを作るリスクを負うことになる。

教訓は“銀河系”時代のレアル スター軍団で成功の道を辿るためには…

 もちろん、これだけの攻撃力があればリーガ・エスパニョーラライバルを相手に、より多くのゴールを奪うことも可能だろうが、懸念すべきリスクもある。かつて“銀河系軍団”と呼ばれた頃のレアル・マドリードが良い教訓であり、現在レアルを率いるジネディーヌ・ジダンや、日本代表MF久保建英が所属するカスティージャ(レアルB)を率いるラウール・ゴンザレスらが所属した時代に、レアルはこのアプローチ2000-01シーズンから02-03シーズンの間にUEFAチャンピオンズリーグ優勝1回とリーグ制覇2回を飾った。だが、その後は歯車が噛み合わず、ロッカールームでの選手らの自尊心が問題となり、チームとしてよりも個人が目立つチームとなってしまった。

 レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は後に、「このクラブに世界最高の選手たちを集めたことに後悔はない。しかし彼らの責任というものを、きちんと理解させることができなかったのかもしれない。彼らを上手く教育できていなかったかもしれない」と振り返っている。

 もしバルセロナネイマールを再獲得した場合、最大のテーマは“銀河系軍団”当時のレアルと同じような落とし穴にはまらないことだろう。メッシスアレスグリーズマン、ネイマールの4トップは、間違いなく魅惑のカルテットになる。だがピッチ上でのエキサイティングなプレーが保証されても、それがチームとしての成功の保証になるとは限らないのだ。(Football ZONE web編集部)

(左から)スアレス、ネイマール、メッシ、グリーズマン【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)