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バルセロナ下部組織の“真珠”だった久保、関係者は「才能豊かで、規律ある日本人」と絶賛

 日本代表MF久保建英は今夏にFC東京からレアル・マドリードへ移籍した。バルセロナ下部組織出身の久保がその宿敵であるレアルへ渡ったことは現地でも話題となっているが、バルサにとっては久保の流出は「最大のミス」と考えられているようだ。

 久保は今季レアルのBチームにあたりレアル・マドリード・カスティージャでプレーすると発表されているが、加入早々にトップチームカナダ合宿に参加。ジネディーヌ・ジダン監督率いるスター軍団のなかでトレーニングしている。ゲーム形式の練習では巧みなターンから、元フランス代表FWはカリム・ベンゼマゴールアシストし、その様子は現地メディアでも大きく取り上げられた。

 この状況を歯がゆく思っているのはバルセロナで、特に下部組織時代の久保を知る人間にとっては大きなショックが残っているようだ。スペイン紙「AS」によれば、ラ・マシア(バルセロナの下部組織)の関係者たちは一様に久保に期待していただけに、レアルへの流出がクラブにとって「バルセロナ最大のミス」になると考えているという。

 記事によれば、久保は「(バルサの練習場がある)サン・ジュアン・ダスピで最も愛されていた少年」であり、将来的にはトップチームプレーすることが確実視されていたという。さらに、久保はラ・マシアの“真珠”であり、「才能豊かで、規律ある日本人」として絶賛されていたというのだ。

バルサに久保を買い戻すチャンスもあったが… レアルが1億2000万円で引き抜き

 久保はバルサFIFAから処分を受けた関係で日本に戻ったが、その後も18歳になったらバルサに復帰することは間違いないとも言われていた。しかし、それは実現しなかった。

 バルサには買い戻しのチャンスもあったが、本腰を入れて動かず、その代わりにレアルが年俸100万ユーロ(約1億2000万円)という好条件のオファーで引き抜いた。宿敵レアルに出し抜かれたことは、ラ・マシアの関係者の失望を買う結果となった。

 シャビ・エルナンデスアンドレス・イニエスタなど世界有数のタレントを多く輩出してきたバルセロナだが、近年はカンテラを軽視しているのではとの批判も集めている。久保の流出も、そうした問題の象徴するような出来事となってしまったようだ。(Football ZONE web編集部)

北米遠征に帯同中のレアルMF久保建英【写真:Getty Images】


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