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「チリのDF陣なんか逆に隙だらけだった」だけに、ノーゴールで終わったことを反省

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日に行われたコパ・アメリカ南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表に0-4と大敗を喫した。後半途中からピッチに立ったFW岡崎慎司レスター)は、「大人になるべきところでなれなかった」と反省。「価値ある0-4にするためには、残り2試合で何を見せるか」と20日のウルグアイ戦、24日のエクアドル戦での巻き返しを誓った。

 東京五輪世代18人という若いメンバーで挑んだ今大会、森保監督はスタメンにA代表デビューとなる6人を起用。4-2-3-1システムを採用したなか、1トップには“大学生A代表”のFW上田綺世(法政大)が入った。

 日本はセットプレーから失点した3分後の前半44分、MF柴崎岳(ヘタフェ)のスルーパスに抜け出した上田が相手GKをかわして決定機を迎えたが、最終的にシュートは枠外へ。後半も12分のダイレクトボレーを含めて3度のチャンスを逃してしまった。

 岡崎は0-2で迎えた後半34分に、上田に代わって1トップへ。しかし、チリの猛攻で守備に追われ、チャンスを作る前に後半37分、38分と立て続けに失点。攻撃でボールを持つ機会もほとんどないまま、0-4でタイムアップを迎えた。

 東京五輪世代にとってはチリの試合巧者ぶりと狡猾さに屈する格好となったが、試合翌日の18日、悔しい大敗にも手にした教訓があると岡崎は説いた。

「すべて前から行くだけじゃ勝てないとみんな分かったと思う。でも、ある意味それは行ってみないと分からない。本当に強い相手はああいうところでいなしてきて、点を取ってくる。だからといって、相手(チリ)に隙がなかったかと言ったら、DF陣なんか逆に隙だらけだった。点を取れなかったのも、ある意味反省」

サイドを変えられて数的優位を作られるなら、一回引いて敢えて受けて立つのも策」

 岡崎は相手の攻撃に対し、「大人になるべきところでなれなかった」と言う。その真意は、闇雲に奪いに行くだけじゃなく、“迎え撃つ”姿勢も必要だったと自身の見解を述べる。

「相手にかわされてサイドを変えられて数的優位を作られるなら、一回引いて敢えて受けて立つのも策だった。この若い年代においてそれはなかなか(難しいけど)。あれだけアグレッシブに行ったからこそ分かったこともある。価値ある0-4にするためには、残り2試合で何を見せるか。やり切るだけだと思う」

 チリ戦で負傷したFW前田大然(松本山雅FC)が、股関節の違和感で19日の前日トレーニングは別メニュー調整。森保監督も「前田は次の試合は出られません」と欠場を示唆した。FW登録は上田と岡崎の2人だけの状況で、経験豊富なベテランストライカーにも重要な場面でチャンスが回ってきそうだ。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

岡崎は悔しい大敗にも手にした教訓があると語った【写真:Football ZONE web】


(出典 news.nicovideo.jp)