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久保を指導する木場氏がプレーを身体の面から解説

 サッカー日本代表は17日(日本時間18日)に行われたコパ・アメリカ(DAZN独占中継)のグループリーグ初戦で0-4と大敗した。惨敗の試合で最大の光明となったのがレアル・マドリード移籍が発表された久保建英だ。先発フル出場で、相手のバルセロナMFアルトゥーロ・ビダルら2人をドリブルでかわし、惜しいシュートを放つなど、強烈なインパクトブラジルの地で残した。ワールドクラスの名手を相手に見せた、鮮やかなスラロームはいかにして生まれたのだろうか。

「A代表で初めての国際大会でしたが、堂々としたプレーでしたね。欧州のトップリーグで活躍している相手とのマッチアップでも、タケフサ本来のテクニック、そして小学校5年生から続けているトレーニングの成果を感じることができました。特にスラロームのシーンではタケフサの良さが出ていたと思います」

 こう語ったのはプロトレーナーの木場克己氏だった。独自のメソッド「KOBA式体幹バランストレーニング」を開発。小学5年生時から久保を指導し、レアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大らサッカー界の育成年代のエリートから、日本代表DF長友佑都というトップアスリート。さらには陸上、競泳、バドミントンフェンシングサーフィンと競技の垣根を越えて、日本を代表する選手を指導している。

 恩師が振り返ったシーンは後半20分。久保はMF中山雄太とのワンツーからペナルティエリアに侵入。鮮やかなドリブルで、バルセロナMFアルトゥール・ビダルのスライディングとDFを交わして、左足で強烈なシュートゴールが外れると、地面を叩いて悔しさを爆発させた。

「ワンツーの場面ですが、ボールを受けた際にトップスピードまで上げることができています。大腰筋を強化してきた成果です。足の引き上げに関与する筋肉で、特にウサイン・ボルトのようなスプリンターが発達しています。体幹トレーニングを進めていく中で、足を引き上げる筋肉を強化しなければ、一瞬でトップスピードに入ることはできませんから」

 特性ゴムチューブを使った脚上げチューバランストレーニングなど、バルセロナの下部組織に所属していた小学5年生からスプリント能力を高める取り組みの成果が、二人抜きの際の衝撃の一歩目として現れていたという。

ビダルを交わすシーンは姿勢にも注目「とにかく美しい

 そこから、体幹の強さとバランス力の高さも輝いていた。

「ドリブルでビダル選手をかわすシーンはまず姿勢に注目してもらいたいです。とにかく姿勢が美しい。頭の軸がほとんどぶれていませんでしたね。大腰筋がしっかり太腿部に連動してトップスピードからのドリブルにつながっています。その上で、脇腹、お尻、大腰筋、太ももの腸腰筋がうまく連動しているからこそ、あのスラロームが生まれたと思います。体の横部分の体幹と前部分の体幹がスムーズに連動している。シュートの振りも速かったですね」

 バルセロナでも日本でも、木場氏が発案したトレーニングを続けてきた久保。コパ・アメリカで2大会連覇王者のチリ代表を脅かしたスラロームは8年間の体幹トレーニングの賜物でもあったようだ。

「タケフサは今季Jリーグトップレベルで違いを見せ、A代表の国際大会でも全く遜色ないプレーを見せています。すごい進化を見せてくれています。今は成長しかないですよね。今後、日本代表レアルでどんな活躍を見せてくれるのか。全力でサポートを続けていきたいです」

 南米の地で強烈なインパクトを残した18歳の教え子の躍進に、木場氏は目を細めていた。(THE ANSWER編集部)

木場 克己
KOBA式体幹バランストレーニング協会代表、プロトレーナー
小学2年生で柔道を始め小学6年生の南九州柔道大会で優勝・優秀選手賞をもらう。
中学3年生のとき県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。
高校レスリングを始め56kg級九州大会で優勝。インターハイ・国体は団体戦3位の成績。
腰椎圧迫骨折で現役を退き医療人の道へ。
鍼灸師・柔道整復師・FC東京ヘッドトレーナー(1995~2002)・ガンバ大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)・長友佑都専属トレーナー

日本代表・久保建英【写真:Getty Images】


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