(出典 i.daily.jp)



0-2の局面で上田に代わって途中出場も、攻撃ではプレー機会も少ないままタイムアップ

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日に行われたコパ・アメリカ南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表に0-4と大敗を喫した。後半途中から出場したベテランのFW岡崎慎司レスター)は、FW上田綺世(法政大)、FW前田大然(松本山雅FC)とA代表デビューを果たした若手に刺激を受け、「俺がまた争える感じ」と闘志を燃やしている。

 東京五輪世代18人という若いメンバーで挑んだ今大会、森保監督はスタメンにA代表デビューの6人を起用。4-2-3-1システムを採用したなか、1トップには“大学生A代表”の上田が入った。

 日本はセットプレーから失点した3分後の前半44分、MF柴崎岳(ヘタフェ)のスルーパスに抜け出した上田が相手GKをかわしてビッグチャンスを迎えたが、慎重になりすぎたのか、最終的にシュートゴール右に逸れてしまった。そして後半12分には右サイドのアーリークロスゴール前でフリーで受けるも、ダイレクトボレーは枠外。同24分には左サイドを突破した途中出場のMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)のグラウンダークロスにファーサイドで飛び込むも合わせられず、さらに同30分にはMF三好康児(横浜F・マリノス)のスルーパスに抜け出したが、相手GKに防がれてしまった。

 岡崎は0-2で迎えた後半34分に上田に代わって1トップへ。しかし、チリの猛攻で守備に追われ、チャンスを作る前に後半37分、38分と立て続けに失点。攻撃でボールを持つ機会もほとんどないまま、0-4でタイムアップを迎えた。

チームをなかなか助けられなかった。全体的に見たら悪くなかったと思うし、個々でもワンシーン、ワンシーンを見ればやれている場面が多かった。ただ、90分で見れば厳しい時間もあって、サイドを上手く使われて数的優位を使われる、相手の方が上手くサッカーをやったという地力の差があった」

「若手は一気に伸びる。そういうヤツらと俺がまた争える感じ。その役割もあると思う」

 A代表デビュー戦でいきなり4度の決定機に絡んだ上田、右サイドハーフで先発出場した前田と同じFW陣の2人はともに先発出場。若い東京五輪世代の存在には岡崎も感じることがあるようだ。

「若手は一気に伸びるじゃないですか。絶対にそういうヤツが現れるはず。(上田)綺世にしろ、(前田)大然にしろ、FWとして出場して何かしら感じたこともあるだろうし、次の試合、その次の試合で何かしらが出てきてみたいな。そういうヤツらと俺がまた争える感じじゃないですか。そういう役割もあると思う。個人のことも考えつつ、いろんなことに貪欲に」

 岡崎の背中を見てきた若手が岡崎に刺激を与え、岡崎自身もそれを原動力にさらなる成長を遂げる――。そんな相乗効果のサイクルを33歳のベテランFWは見据えていた。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日本代表FW岡崎慎司【写真:AP】


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