(出典 www.soccer-king.jp)



ジダン監督はアザールとヴィニシウスの両ウイング形成を画策か

 レアル・マドリードは今夏、過去最大レベルの大型補強を敢行しており、これまでチェルシーベルギー代表MFエデン・アザールを筆頭に合計3億ユーロ(約366億円)を超える移籍金を投資している。また、FC東京日本代表MF久保建英の加入も目前に迫っていると報じられており、日本でも注目の的となっているが、スペイン紙「マルカ」は新シーズンレアルの前線がどのような構成となるかを取り上げている。

 昨夏にエースポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドユベントスに放出したことで、一時代の終焉を迎えたレアルは、それを物語るかのように昨季は大不振に陥り、リーグ戦早々の優勝争いからの離脱やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16敗退など、苦難のシーズンを過ごすことになった。そのため、現在は来季以降のチーム再建を見据え、即戦力のスター選手から有望な若手選手まで、幅広い大型補強を敢行した。

 チェルシーからアザールを1億ユーロ(約122億円)、フランクフルトからセルビア代表FWルカ・ヨビッチを6000万ユーロ(約73億円)、ポルトからブラジル代表DFエデル・ミリトンを5000万ユーロ(約61億円)、リヨンからフランス代表DFフェラン・メンディを4800万ユーロ(約59億円)、サントスからFWロドリゴを4500万ユーロ(約55億円)で獲得。さらに、久保の加入も決定的と伝えられている。

 現状は特に前線のアタッカー陣が飽和状態となっているため、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスらの売却で人員整理に乗り出すと伝えられているが、記事では「ジダンはすでにアザールとヴィニシウスを同じチームに適応させることを試み始めている」と見出しを打って報じ、新戦力アザールと昨季に左ウイングブレイクを果たした18歳FWヴィニシウス・ジュニオールを共存させる方向性であることを報じている。

「ヴィニシウスも新たなポジションでの起用を快く受け入れるだろう」

ジダンは熱狂的なヴィニシウスの崇拝者であり、先発起用を熱望しているが、それは彼が新たなポジションで十分にプレーできることを証明できるかにかかっている。ジダンプランは、アザールを左に配置し、ヴィニシウスを他の場所で起用することだ。ジダンシーズン終了間際、多くの時間を使ってヴィニシウスを右でプレーさせる試みを行っていた」

 ジネディーヌ・ジダン監督はアザールとヴィニシウスの両ウイングを形成するチーム作りから着手していると伝えられており、「ヴィニシウスも自身の成長のために新たなポジションでの起用を快く受け入れるだろう」と綴っている。獲得したロドリゴも18歳、ヨビッチとミリトンもそれぞれ21歳と、現在のレアル若返りに力を入れ、若手の積極起用を試みている。久保も加入が決定すれば、そう遠くない未来にトップチームの戦力として構想内に入ることができるかもしれない。(Football ZONE web編集部)

FC東京の日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)