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一度は戦力外通告を受けたダビド・ルイス トレーニングから信頼を勝ち取り契約延長

 チェルシーの元ブラジル代表DFダビド・ルイスは、クラブと契約を延長し、来季もスタンフォードブリッジプレーすることとなった。今季、最終ラインの要として活躍を見せたが、昨夏にマウリツィオ・サッリ監督が就任した直後には、戦力外通告を受けていたという。UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝がサッリ監督のラストマッチではないかという報道もあるなか、英紙「デイリーメール」に対して、ダビド・ルイス指揮官との思い出を振り返った。

 サッリ監督は2018年夏からチェルシーの指揮を執ることとなった。前任の同胞アントニオ・コンテ監督が起用していた選手を継続して起用するよりも、自身のやり方を通そうとした。

 17-18シーズンは負傷に苦しんだダビド・ルイスは、就任直後の監督とのやり取りが、次のようなものだったと明かしている。

「僕たちは彼が到着して最初の週に話し合いの場を持った。その時、彼は僕に残ってほしくないと言ってきたんだ。でも、それは普通のことだった。僕は長い期間、怪我で離脱していたからね。契約の最終年だったし、31歳になっていた。誰もが『ダビドは終わった』と言っていた。でも、それから僕が練習に復帰して3日経った時、監督は僕を見て『君はここに残るよ』と言ってくれたんだ」

 サッリに自身の価値を証明したダビド・ルイスは、今シーズン、公式戦49試合に出場した。現地時間29日に控えているUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝のアーセナル戦に出場すれば、50試合に出場することになる。

「僕は高いレベルプレーし続けたい。100歳までプレーしたいくらいだけど、高いレベルで戦い続けたい。だから自己管理をしっかりしないといけないし、自分を律し、毎日努力をしているよ。僕はチェルシーのためにプレーしたいし、大きなタイトルを獲りたい。契約はあと2年ある。でも、あと5年はここにいるかもしれない。分からないけどね」

チェルシーでは7人の指揮官の下でプレー 「僕は全員から学ぼうとしてきた」

 14年から16年にかけて、パリ・サンジェルマンPSG)でプレーしたダビド・ルイスだが、チェルシーに在籍した期間では、プレミアリーグ、FA杯、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、ELのトロフィーを獲得している。その間、7人の監督の下でプレーしたが、それぞれから学ぶことがあったと振り返る。

カルロアンチロッティ監督は、僕をここに連れてきてくれた。アンドレ・ビラス=ボアス監督の下で、すべての試合に出場した。ロベルト・ディ・マッテオ監督の下で、CLとFA杯を優勝した。ラファエル・ベニテス監督の下では、ELを優勝した。ジョゼ・モウリーニョ監督の下では、CL準決勝まで進んだ。アントニオ・コンテ監督の下では、プレミアリーグを優勝した。マウリツィオ・サッリ監督の下では、ELを優勝する可能性がある。全7人の監督の下でプレーしてきた。それは僕が彼らのことを理解し、全力を尽くしていたからだと思う。それぞれに敬意を払い、その歴史を理解しないといけない」

 多くの監督の下でプレーしたダビド・ルイスは「チェルシーの監督を務めるということは、彼らは何か偉大なことを成し遂げたということ。誰もがスタイルを持ち、自分のサッカーを持っていた。彼らのサッカーに対する考え方、教え方。僕は全員から学ぼうとしてきたよ」と、青いユニフォームを身にまとい、歩いてきたキャリアを振り返った。今度はサッリ監督の下、EL決勝の舞台で新たな歴史を築き上げるつもりだ。(Football ZONE web編集部)

チェルシーのDFダビド・ルイス【写真:Getty Images】


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