その端正な顔立ちと華麗なプレーにより、サッカー界で一世を風靡した元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ。
「最後のファンタジスタ」とも形容された彼は、ゴール前左斜め45度からのシュートを得意としており、そのエリアは彼の名前から「デル・ピエロ・ゾーン」とまで言われた。
今回は、そんな「デル・ピエロ・ゾーン」を得意とする現役の5名を特集してみよう。
ネイマール(PSG)
デビュー以来、異次元の技術で見る者を魅了するネイマールだが、ただ上手いだけなら王国ブラジルにはごまんといる。彼がここまでの選手になったのはその決定力の高さであろう。
特に得意とするのが左サイドから切れ込んでの一発で、デル・ピエロと同じく美しい弧を描いたファーサイドへのシュートは彼の「十八番」といっていい。
この動画以外にも数多のゴールを決めている。日本代表も何度彼にやられたことか…。
昨今、すっかりお騒がせキャラクターとなってしまったが、コパ・アメリカでは“本気”になった彼の姿を見てみたいところだ。
エデン・アザール(チェルシー)
今夏の移籍市場で目玉になりそうなアザール。
サッカー史上でも最高峰の対人テクニックを持つ彼を一つの型にはめて語ることはできないが、それでもこのエリアにおける28歳のベルギー人は“神化”する。
こちらの超ゴール集にも32秒~、1分~、1分40秒~となんと3発もその形からのゴールがランクイン!どれも甲乙つけ難いものだ。
今季、21世紀で最悪のシーズンを送ったレアル・マドリーの救世主となるのはやはり彼だろうか。
フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)
ブラジル人は基本的に逆サイドから切れ込んでのプレーが上手い。ネイマール、そしてこのコウチーニョもまた然りである。
ただコウチーニョの場合はデル・ピエロやネイマールとはやや異なり、小柄な体に似合わずズドーンと突き刺す弾丸系だ。
こちらはリヴァプール時代のもの。あまりいい映像ではないが…。
2016年のコパ・アメリカ・センテナリオでも、ハイチ戦でこの角度からのスーパーミドル弾を含むハットトリックを達成している。今大会の23名にも選ばれており、目の覚めるような一発を期待したい。
ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)
このお題であれば、先日、バイエルンでの最後の試合で超ゴールを決めたリベリが思い浮かぶ。ただもうちょっと若い選手を選べないか、ということでスターリングに。
今季、史上初となる国内3冠を達成したシティで17ゴールを決めた彼もまた、この角度のスペシャリストだ。
この映像の30秒からのプレー、そしてシュートは、まさにデル・ピエロを彷彿とさせる美しいものだった。
リヴァプール時代の同僚であるルイス・スアレスから「リヴァプール時代のスターリングはシュートが酷かった」などと言われているが、今ではとても信じられない。
中島 翔哉(アル・ドゥハイル)
最後は期待も込めて中島翔哉を選出!
リオ五輪の予選を兼ねた2016年AFC U-23選手権・イラン戦で「デル・ピエロ・ゾーン」から2発を決めた24歳は、ポルトガルでもこの角度からのプレーを得意としていた。
まだ精度の面で課題はあるものの、彼がこれでもかと放つ左斜め45度からのシュートは日本代表でも戦略上欠かせないものとなっている。
(出典 news.nicovideo.jp)
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