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最終節で快勝も、首位バイエルンには届かず 「それでも満足はできる」と評価

 ブンデスリーガ2位のドルトムントは、首位バイエルン・ミュンヘンに勝ち点2差で最終節を迎えた。現地時間18日のボルシアMG戦に2-0で勝利したが、バイエルンが元日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトを5-1で退けて優勝。ドルトムントの逆転優勝は叶わなかった。試合後に主将のドイツ代表FWマルコ・ロイスは今季を振り返って、「満足できる」との感想を口にしている。ドイツメディアsport.de」がコメントを伝えた。

 ドルトムントが優勝するためには勝利が絶対条件。そのうえでバイエルンの負けを祈らなければならない他力本願となった最終節で、敵地に乗りこみボルシアMGと戦った。

 試合は前半45分に、負けられないドルトムントが先制点を挙げる。左サイドから抜け出したロイスが、ロングパスを受けてボールを中央へ折り返す。クロスを一度は防がれたが、こぼれ球を拾ったロイスはファーサイドで待ち受けていたイングランド代表MFジェイドン・サンチョへ再びクロスサンチョがインサイドボレーで合わせて、ネットを揺らした。

 そして後半9分には、元ドイツ代表マリオ・ゲッツェサンチョがつないだボールが、右サイドアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチへと渡る。そこから最終ラインとGKの間に送り込まれたクロスをロイスが押し込み、追加点を挙げた。ドルトムントはそのまま2-0で勝利し、逆転優勝への最低条件をクリアした。

 同時開催の他会場では後半5分にバイエルンが1-1に追いつかれ、ドルトムントとしては奇跡の逆転優勝にかすかな希望が灯った。だが、それも束の間で3分後にはバイエルンが勝ち越し、最終的には5-1で大勝。7連覇を決めたバイエルンは、7年ぶりのリーグ制覇を狙ったドルトムントの夢を打ち砕いた。

 最終的に2位で今季を終えたドルトムントだが、前半戦を首位で折り返すなど、今季は躍進。終盤に入って息切れしたものの、バイエルンとの熾烈なデッドヒートを演じてきた。しかし4月6日に行われた第28節の直接対決で0-5と大敗してからは、完全にトップの座を奪われてしまい、巻き返すことができずにシーズンを終えることになった。

ロイスはチームの課題を指摘 「限界に挑もうという気持ちが欠けていた」

 最終節を終えたロイスは、紆余曲折あったシーズンを振り返ってコメントを残している。

「僕にとってタイトルが人生のすべてというわけではない。僕がサッカーをしているのは、このスポーツを愛しているからだ。その結果として、リーグ戦やカップ戦で優勝したならば、喜んでそれを手にしたい。今季はその可能性が、非常に大きかったというのは正しい。でも、僕らは勝利が必要な状況で勝つことができなかった。それでバイエルンに抜かれてしまった。そういう状況に対して経験が少し足りなかったし、限界に挑もうという気持ちも欠けていた」

 さらにロイスは以下のように続けた。

「それでも、今季のチームはよくやったと思う。これだけ長く首位にいられるとは思っていなかった。望んでいた結末ではなかったが、それでも満足はできる」

 優勝を逃したチームの課題に言及しつつも、当初の想定を上回るシーズンだったことも指摘。ロイスは一定の満足を得てシーズンを締めくくったようだ。(Football ZONE web編集部)

ドルトムントFWロイス【写真:Getty Images】


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