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会心の攻撃サッカーを見せ付けたかと思えば、完敗を喫する。横浜F・マリノスが今ひとつ波に乗り切れずにいる。5勝3分3敗・勝点18の7位、14得点15失点という成績が現在の突き抜けられない状況を表している。

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『明治安田生命J1リーグ』第7節・名古屋グランパス戦では1-1ながら、互いに持ち味を発揮し、今季のベストバウトと言うほどの内容を披露したかと思えば、第8節・北海道コンサドーレ札幌に0-3……。第9節・鹿島アントラーズ、第10節・サンフレッチェ広島と難敵を相手に連勝したが、前節はセレッソ大阪に再び0-3の完敗を喫した。

前節の敗戦は、ショッキングなものだった。開始早々に先制し、自陣で4-4-2のコンパクトな陣形を取るC大阪に対し、横浜FMは人もボールも動かせずに自慢のアタックは鳴りを潜めた。重心は後ろに下がり、前線、ウイング、攻撃的MFの距離が空き、それぞれが孤立し、何もできなかったのだ。試合後、アンジェ・ポステコグルー監督が「戦術的なところでどうこうではまったくなく、自分たちのサッカーができなければ勝ちにいくことは難しい」と敗因を語れば、CB畠中槙之輔も「最初に失点したのが痛かったが、自分たちがやることをやれていなかったのがこの悔しい結果になった理由」と同意した。相手に引かれても、カウンターの脅威を感じても、リズミカルにパスを交換しながら勇気を持って前進し、フィニッシュに持ち込む自分たちのサッカーを貫けるか。そして、サッカーの基本である球際の攻防で勝てるか。今後の横浜FMの姿勢が問われる。

一方、今週末対峙するヴィッセル神戸は、さらに深刻な状況に陥っている。3勝1分1敗と上々のスタートを切ったものの、その後は6連敗。第7節終了後にフアン・マヌエル・リージョ監督を解任、ポドルスキも主将を辞任した。吉田孝行監督に交代後、『JリーグYBCヴァンカップ』を含め、公式戦6連敗と復調の兆しを見せられていない。リーグ戦の順位も3勝1分7敗・勝点10の13位とずるずる落ちてきた。世界的なビッグネームであるビジャイニエスタ、ポドルスキのVIPトリオ揃い踏みも第5節以来、実現していない。今、神戸が渇望するのは勝点3である。理想とする「バルセロナ化」はひとまず置いておき、泥臭くても何でも勝ち切ることが大事だ。そろそろ悪い流れを断ち切らなければ、J2降格圏に呑み込まれてしまう。

『明治安田J1』第12節・横浜FM×神戸は5月18日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。同試合は横浜沸騰ユニフォーム付き。ビジター席を除き、みなとみらいの町並みが大胆にデザインされた2019横浜沸騰ユニフォームが付いてくる。チケット発売中。

三好康児(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE


(出典 news.nicovideo.jp)