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第2戦でアヤックスに1-2敗戦 ピルロ氏「同点ゴールを奪われ、少しバラバラになり…」

 イタリア王者ユベントスは、現地時間16日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第2戦、アヤックス戦で1-2の敗戦を喫し、初戦の1-1ドローと合わせて敗退に追い込まれた。このホームゲームを衛星放送局「スカイスポーツ」のコメンテーターとして解説した2人のレジェンドは、その敗因を指摘している。

 ユベントスは前半28分にコーナーキックからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが先制ゴール。しかし、その6分後に同点とされると後半はペースを握れずに勝ち越しゴールを許して敗退に追い込まれた。

「最初の30分は良かった」と切り出したのは、ユベントスの中盤でゲームメークをしてきた“マエストロ”こと元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏だった。ピルロ氏は「同点ゴールを奪われた後に、ユベントスは少しバラバラになり、相手に脅威を与えられなくなった。(ミラレム・)ピャニッチと(フェデリコ・)ベルナルデスキは疲れてしまった。アヤックスは実力で試合を制し、勝利に値した。(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督はすべてのオプションを持てなかった」と、試合を振り返っている。

 一方、1996年の優勝を知る“ファンタジスタ”こと元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は「ユベントスには武器が少なかった。それがアトレチコ戦(第2戦3-0勝利で逆転突破)との違いだ」と話す。そして、初戦で途中出場したブラジル代表MFドウグラス・コスタが負傷欠場したことの大きさを指摘した。

アヤックスは自陣で上手くボールつなぎながら、ユベントスを走らせることによって疲れさせた。初戦からの比較で言えば、ドウグラス・コスタはチームに勇気を与えるパフォーマンスで相手にギャップを生み出していたが、そうした存在がいなかった」

ロナウドは決勝トーナメントで4戦5発と存在感 2大レジェンドが指摘した共通点は…

 両者がともに指摘したのは「疲労」というファクターだ。

 アヤックスの効果的なポゼッションが、このシーズンも終盤に差し掛かっているなかでユベントスを疲労した状態に追い込むことに成功したというのは、両者ともに指摘した部分だ。さらに、交代選手を含めた起用メンバーという点でも、元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチとイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニを負傷で欠き、さらにデル・ピエロ氏の指摘したコスタの不在が圧し掛かったという部分で一致している。

 ロナウドは決勝トーナメントに入ってからの4試合で5得点と大きな存在感を放った。このアヤックス戦に関しても、代表チーム活動中の負傷で初戦への出場が危ぶまれたなかでギリギリのスケジュールで間に合わせ、2戦連続ゴールを奪った。しかし、それを支える周囲の選手のやりくり、あるいはコンディション調整は万全ではなかったと言えるのだろう。

 紙一重のことが勝負を分けるCLの終盤戦で、ユベントスが勝利を逃した要因を2人のレジェンドは少し違った表現ながら共通の認識として話していた。(Football ZONE web編集部)

ユベントスはCLベスト8で姿を消すことになった【写真:Getty Images】


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