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 キリンチャレンジカップコロンビア代表戦から一夜明けた23日、日本代表は日産スタジアムでトレーニングを行った。

 約1年半ぶりに代表復帰し、コロンビア戦で71分からピッチに立ったMF小林祐希は前日の試合を振り返り、同じボランチのポジションで先発したMF柴崎岳とMF山口蛍を絶賛。「岳と蛍くん、パーフェクトでしょ。寄せも速いし相手の中盤に前を全然向かせていなかったし、崩れたシーンもなかった。あれだけできればすげーなって思いました」。一方で、「タイプが全然違うので、自分の良さを、サッカーを楽しめたらいいと思います」と自身の色を出していくつもりだ。

 短い出場時間だったが、得意の左足から精度の高いパスやCKでチャンスメイクするなど、“らしさ”は発揮した。そんな小林にとってはFKも一つの大きな武器となる。「他にいます? いるなら話し合いになりますけど、俺が蹴りたいみたいなやつがいないから、だったら蹴りたいやつが蹴ればいい」と意気込む小林は、この日の練習でも最後まで残ってFKの感触を確かめた。

 そんな強気な姿勢が結果につながれば、この先に控えるコパ・アメリカを含め、今後の代表における立場を確立するための大きな一歩となるだろう。だが、小林の頭の中に「自分が活躍したい」という考えはない。

「自分のことしか考えていない選手は選ばれないので。自分が活躍したいとか、自分がどう生きようとかは一切考えていないです。周りがどう生きるかを考えてプレーしています」

 チームの中には自分自身のアピールに燃える選手も少なくない。それでも小林は、「若い奴らはそれでいい。でも俺はそういう歳じゃない」と言い切る。

「(今までは)そういう奴らをイキイキとプレーさせられる選手がいた。ただ彼らがいなくなってピリッとした雰囲気がなくなったら代表じゃなくなってしまう。俺は常連ではないけど、選ばれた以上はそういう責任感を持ってやりたいです。前の奴らが躍動できる、後ろの奴らが楽できるっていうのがボランチの評価につながると思います」とピッチ内外で周囲のサポートに徹するつもりだ。

 日本代表は26日にボリビア代表と対戦する。

コロンビア戦で途中出場した小林祐希 [写真]=Getty Images


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