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前半は一進一退も後半に冨安がPKを献上し敗れる

 日本代表は22日に日産スタジアムでコロンビア代表との国際親善試合に臨み、昨年のロシアワールドカップ(W杯)のリターンマッチとなった一戦は、後半にPKで決勝点を許して0-1で敗れた。

 日本はFW鈴木武蔵が1トップに入り、MF中島翔哉、MF南野拓実、MF堂安律が2列目に並んだ。代表復帰のMF香川真司やMF宇佐美貴史はベンチスタートになった。一方のコロンビアは、昨年のW杯での対戦時には、負傷を抱えて途中出場だったMFハメス・ロドリゲスがスタメン。前線にもFWラダメル・ファルカオが入るメンバーが並んだ。

 最初の決定機はコロンビアだった。前半4分、ハメスが左サイドに展開したボールをFWルイス・ムリエルが中央に返すと、飛び込んできたFWセバスティアン・ビジャがスライディングしながらシュート。しかし、これはクロスバーを直撃して事なきを得た。逆に日本は同10分、ロングボールを鈴木が収めて堂安、南野とつなぐと、南野が強烈な左足ミドル。これはセーブされたが、両チームが攻撃的な姿勢を見せる立ち上がりになった。

 その後もコロンビアサイド突破からファルカオのヘディング、日本は中島や堂安のミドルシュートゴールに迫りはしたものの、先制点を奪うには至らず。同37分に中島のクロスをファーサイドフリーになった鈴木がヘディングで合わせたが、シュートは枠を外れた。両者がゴール前に入っていく場面の多いスリリングな試合は、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 後半に入って最初の大きなチャンスコロンビア。同3分、中島が外側を上がっていったDF佐々木翔へのパスを通せずに奪われると、そこから一気にカウンター。最後は佐々木が上がったスペースを使われてゴール前に入り込まれると、ファルカオシュートを許したものの枠外に外れた。さらに同9分にも、日本の左サイドを崩されてからのクロスを、ファルカオダイビングヘッドで決められたかに思われたが、これはハンドの反則でノーゴールとなった。

 コロンビアが攻撃に出る回数が多くなったなかで同18分、途中出場のFWドゥバン・サパタのシュートブロックしたDF冨安健洋のプレーハンドと判定され、PKを与えてしまった。キッカーのファルカオゴール左を狙い、GK東口順昭もコースを読んで手には当てたもののボールゴールへ。同19分にゴールとなり、コロンビアが先制した。

 森保一監督は、このタイミングで香川を鈴木に代えて投入。香川はロシアW杯以来となる代表戦のピッチに立った。南野が最前線に回り、香川はトップ下の位置に入った。それでもコロンビアの勢いは止まらず、直後にはムリエルに長い距離を一気にドリブルで突破されてあわやというピンチ。さらにその後のコーナーキックではサパタのシュートのこぼれ球をムリエルに押し込まれたが、オフサイドの判定でノーゴールになった。

 森保監督は同26分には堂安とMF山口蛍に代えてMF乾貴士とMF小林祐希をピッチへ。この時間帯から日本はボール保持率を高めて攻撃の回数を増やし、同34分にはFW鎌田大地も送り込んだが、最後のところでクロスラストパスに精度を欠いた日本は同点ゴールを奪えず。このままコロンビアに0-1で敗れ、ロシアW杯のリベンジを果たされる形になった。(Football ZONE web編集部)

香川が後半20分から途中出場【写真:Noriko NAGANO】


(出典 news.nicovideo.jp)