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吉田や長友らが不在の3月シリーズ 柴崎に芽生えているリーダーシップ

 柴崎岳を3月シリーズ日本代表キャプテンに推薦したい――。21日に日産スタジアムで行われた国際親善試合コロンビア戦(22日19:20キックオフ)の前日練習後、取材に応じたMF柴崎岳(ヘタフェ)からは「担う」「導く」といった責任感を伴う発言が聞かれ、日本代表内でリーダーシップを発揮することに目覚めた印象を受けた。

 前日練習前に行われた記者会見で、森保一監督はチームに対して「自分が持っているものをどんどんアピールしてほしい」と改めて語った。取材に応じた選手たちからもアピールという言葉が多く聞かれており、初招集や復帰した選手が多い今回のコロンビアボリビアとの2連戦では、「個々のアピール」が大きなテーマになっていることが分かる

 そうした状況について柴崎は、「新加入組の競争心とかは、大きなプラスをもたらしてくれる」と、競争力が高まっているチームの雰囲気を歓迎している。しかし、「元々いる選手がチーム内外である程度バランスを見る必要はあると思いますし、個人的にはそういったところを担えればと思っている」と、個々がアピールのために自己中心的なプレーに走りがちな試合のなかで、自らがチームに調和をもたらしたいと語る。

 そしてアジアカップを振り返った柴崎は、次のように警鐘を鳴らした。

アジアカップで得たプラスの部分もありますし、もちろんネガティブな部分もあります。ピッチ内外ともにあると思うので、やっぱり生かさないといけないと思いますし、そういった立場にもあると思います。もっとチームとして引き締めて、緊張感を持つことが大事かなと思います。監督は選手に任せている部分もありますが、そこに選手が甘えるのではなく、選手自身で日本代表というものの責任と誇りを持ちながら、やっていくことが大事」

 緊張感が求められるなか、今回の3月シリーズではこれまで森保体制でキャプテンを務めてきたDF吉田麻也サウサンプトン)や、経験豊富なDF長友佑都ガラタサライ)らが不在となっており、柴崎も「彼らがいなくてもやらなければいけない」と語る。

「立場的にもそうですし、もっともっと個人的に成長しないといけない。どんな選手と一緒に試合に出ようとも、それくらいのパーソナリティを持ってやっていかなければならない」と、自らがリーダーとなってチームを引っ張る覚悟を思わせる言葉を続けた。

アジア杯の反省点は「修正力」と「対応力」 柴崎が“舵取り役”を担う決意

 そしてプレー面について柴崎は、「自分たちありきのサッカーも、もちろんあって良い」と前置きしたうえで、世界で勝つためには臨機応変に対応できる力が必要になると主張している。

「たとえば今、(日本代表が)意識づけているプレーをしたほうが良い時もありますし、全く逆のことをしたほうが良い時間帯や相手の場合もあります。相手に応じて、その逆を突いていくというところを大事にしたいと思います。森保監督も、そういった臨機応変な対応を求めているというのは、発言からも見て取れる」

 それはアジアカップの反省点の一つであり、「試合中の修正力を高めていかなければならない」と、柴崎は今後の課題として挙げる。特に、試合巧者と対戦した場合には、自分たちが望むサッカーを展開できる時間は少なくなる。そうなった時に必要となるのが、試合中にゲームプランを変更できる「修正力」であり、相手に応じてやり方を変えられる「対応力」である。

 そして「チームの舵取り役として方向性を導いていくことは大事」と、その課題を解決するためにはボランチが重要なポイントになると語り、「個人的には担っていきたい」と自らがその役を引き受けることを立候補。その言葉に、今まで以上の覚悟が生まれたように感じた。

 柴崎は決して口数の多い選手ではないが、責任ある行動でリーダーシップを発揮するタイプに思える。W杯やアジアカップの経験を得て、日本代表での存在感を高めている柴崎。「立場が人を作る」とはよく言われるが、柴崎がキャプテンを務めることで彼自身もチームも、大きく飛躍しそうな可能性を感じずにはいられなかった。(川原宏樹 / Hiroki Kawahara

日本代表MF柴崎岳【写真:Football ZONE web】


(出典 news.nicovideo.jp)