ウズベキスタン戦で決勝弾の塩谷について槙野が言及、練習中のエピソードを明かす
日本代表は17日のアジアカップ・グループリーグ第3戦ウズベキスタン戦で2-1と逆転勝利を収め、3連勝でグループ1位通過を決めた。DF槙野智章(浦和レッズ)は、豪快なミドルシュートで決勝点を挙げたDF塩谷司(アル・アイン)の「逞しさ」に驚嘆し、トレーニング中のエピソードを明かしている。
日本は前半40分に先制されるも、その3分後に今大会初先発のFW武藤嘉紀(ニューカッスル)が同点のヘディングシュートを叩き込む。そして1-1で迎えた後半13分に塩谷が輝きを放った。
DF室屋成(FC東京)のクロスは相手DFにクリアされるも、こぼれ球に反応した塩谷がペナルティーエリア外から左足を一閃。鋭い弾道の一撃がネットに突き刺さった。これが決勝ゴールとなり日本が2-1で逆転勝利を収め、グループリーグ3連勝で1位通過が決定。決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと激突することになった。
CBで先発フル出場を果たした槙野は、「勝って1位で突破すること、3連勝すること、チームにとって勝ち癖をつけられたことは良かったと思います」と振り返った一方、殊勲のゴールを決めた塩谷についても言及。海外生活のなかで逞しさが増したと指摘し、今大会中のトレーニング中に見られたワンシーンを挙げている。
「練習で僕らは『暑い、暑い』と言って半袖だったのに、彼だけ長袖。『涼しいぐらいだよ』と言っているぐらい。逞しさがある」
1年半の海外生活は「すべて自分の力になっている」 レアル戦でも見せたメンタルの強さ
塩谷は2011年にJ2水戸ホーリーホックでJリーグデビューを飾り、12年夏にサンフレッチェ広島へ移籍。17年夏にUAE1部アル・アインへ完全移籍を果たした。
1年半の海外生活を経て、「精神的に強くなったと思います。こっちに来て大変なことがたくさんありましたけど、すべて自分の力になっている」と本人も確かな成長を実感しているようだ。広島時代に共闘し、ウズベキスタン戦で2ボランチを組んだMF青山敏弘も「こういう舞台で出せるメンタルは彼の強み」と塩谷を評している。
動じないメンタルの強さは、昨年12月のクラブワールドカップでも発揮された。塩谷は大会を通じて4試合にフル出場し、2ゴールをマーク。決勝で欧州王者レアル・マドリードに1-4と敗れて準優勝に終わったが、ベルギー代表GKティボー・クルトワの牙城を崩すゴールを決めて海外メディアから称賛された。
そうして迎えた今回のアジアカップでも、大会直前の5日に負傷したMF守田英正(川崎フロンターレ)に代わって追加招集。短期間での連係構築を図るなか、大会初出場で1ゴールの結果を残した。海外生活で培われた逞しさを随所に見せつけている。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)
(出典 news.nicovideo.jp)
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