中国1部の天津権健でプレーする元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトは、今冬の移籍市場で古巣の名門ACミランへの復帰説が流れている。しかし、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は金銭的な理由から現実的ではないと報じている。
ミランは今冬の移籍市場で米MLS(メジャーリーグサッカー)LAギャラクシーでプレーしている元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの獲得を目指すと伝えられてきた。イブラヒモビッチはかつてミランでプレーした選手であり、今季から強化部にスポーツ・ディレクター(SD)としてOBの元ブラジル代表MFレオナルド氏や元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏が復帰したように、黄金期を支えたメンバーが戻る流れができつつある。
そのなかで、レオナルド氏はイブラヒモビッチだけでなく同じく元ミランで現在は中国の天津権健でプレーするパトの獲得も視野に入れ始めたとイタリアメディアは報じていた。パトは欧州デビューを18歳の時にミランで迎え、負傷の多さが指摘されながらもストライカーとして活躍してきた。
しかし、それを受けてガゼッタ・デロ・スポルト紙は、金銭的な二つの理由からミランによるパト獲得が現実的でない根拠を提示している。
約12億円の高額年俸と30億円を超える違約金がネックに
まずは、中国でパトが受け取っている年俸が900万ユーロ(約11億7000万円)にも上ることだ。これは、今季のクラブ内ではアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインと並んでトップタイになる金額になる。今季から経営権が米ファンド「エリオット・マネジメント」に移ったとはいえ、財政難が完全に解決していないミランが抱えられる金額ではないという。
さらに、パトは天津との契約を1年残したタイミングで今冬の移籍市場を迎える。記事では、パトと天津の間で結ばれた契約には移籍金2500万ユーロ(約32億5000万円)の条項が含まれているとしている。現状、レオナルドSDはイグアインとイタリア代表FWパトリック・クトローネをプロジェクトの中心に据えているだけに、“第3のFW”にかかる金額としてはあまりに高額だろう。
パト自身はミランへの復帰願望を隠そうともしていないものの、高額年俸を受け取れる中国へと移籍したことにより発生した金銭的なハードルは決して低くない模様だ。
(出典 news.nicovideo.jp)
コメント
コメントする